RPAを軸とするDX推進に必要なこと

DX推進の手段の一つとしてRPAの導入を行うのであれば、短期集中的に導入から定着までを進めていかなければなりません。

なぜなら、経済産業省が公開したDX推進のためのレポートタイトルが「2025年の崖」であるように、早急にDXを進めていかなければ、大きな損失を生んでしまうリスクがあるからです。

 

そこで、スピーディーにRPAの導入、定着を実施するためのポイントを2つ紹介します。

 

  • 現場で工夫して負荷軽減を進めるカルチャーの創出

 

RPAの導入を進めていくための方法は、経営層主導によって進めていく方法、そして現場が主体となって進めていく方法の二つに分けられます。

 

一般的に、より迅速かつ全社的にスケールさせていくのに適しているのは、経営層が主導となって進めていく方法です。

特に大きな成果を出すためには、トップダウンのほうが社内制度の改正や内部統制ルールの整備をスムーズに進められるでしょう。

 

ただし、トップダウンで迅速な導入・定着を進めていくためには一つ条件があります。

それは、経営層が現場の課題や業務のボトルネックをしっかりと把握していることです。

経営層が現場の業務を把握していないと、何から手をつけるべきか、どの業務の自動化を進めていけばよいかがわからず、かえって時間がかかってしまうでしょう。

 

トップダウンで進めつつ、迅速にRPAを定着させていくためには、経営層が現場のリーダーをまとめ、意見を集約したうえで大枠をまとめ、あとは現場主体で回していけるようにすることです。

 

上からの指示に従うだけでなく、現場でもそれぞれが工夫を凝らして業務の負荷を軽減していく、というようなカルチャーをいかにつくれるかがポイントとなります。もちろん、そのためには現場の社員もRPAを理解し、どうすれば業務効率化を進められるかについてしっかり学習していく必要があるでしょう。

 

  • 業務そのものを最適化する

 

これまで、多くの企業では部門ごとにシステムを導入し、それぞれの業務で最適化を行うのが一般的でした。

いわゆる部分最適化ですが、DXを推進していくためには企業のあらゆるデータを資産とし、部署ごとに最適化されたシステム内データの集約・分析の実現、つまり全体最適化の思考を持つ必要があります。

 

そのうえでコアな業務とノンコアな業務の切り分けを行い、コア業務に集中できる環境をつくるためにノンコア業務へのRPA導入を進めていくのです。

 

「最低化思考」と「業務の切り分け」。DX推進の肝となるこの2つを全社的に浸透していけるよう社員の育成を行い、改革を進めることが重要だといえるでしょう。