RPAの今後

RPAは成長を続けていますが、今後は違った展開になることが予測されています。

リサーチ企業のガートナーが提唱する「ハイプ・サイクル」によれば、新しいサービス・テクノロジーは熱狂的な時期を過ぎすると反動で幻滅する人が多く発生する「幻滅期」を迎えるとされています。

この幻滅期はRPAの今後をどのように左右するのでしょうか。

 

  • RPAの「幻滅期」が訪れる?

 

ハイプ・サイクルの幻滅期とは、新しいサービス・テクノロジーなどが市場登場直後の過度な期待値のピークを過ぎた後、熱狂が冷め期待が転じて幻滅に変わる時期のことです。

幻滅期を過ぎると改めて市場に浸透する「啓蒙活動期」を迎え、その後は市場で成熟・認知が進む「生産性の安定期」に入ります。

 

急速に拡大を続けてきたRPAは、2020年現在が幻滅期にある状況です。

RPAの幻滅期では各RPAを導入・運用して生じた課題の解決が必要になり、大量に生まれたRPAの淘汰が同時に起こります。

そして今後は、幻滅期の淘汰を乗り越えて啓蒙活動期に入るために、さらなるシェア競争の激化が予測されます。

 

RPAの利用者にとっては、品質やコストなどの面で大きな進歩が見られると同時に、各RPA導入・運用における成功・失敗のモデルケースがある程度揃うタイミングです。

そのため、自社に適したRPAを吟味しやすくなるといったメリットがあります。

 

  • 多様な選択肢が増える

 

今後はRPAそのものの種類が増加し、多様な選択肢を得られるようになります。

 

例えば、RPAシステムベンダーのAutomation Anywhere社が「RaaSRPA as a Service)」の提供を開始しています。

Web上でクラウドサーバー内のRPAにアクセス・操作できるもので、オンプレミス型のシステムをサーバーやパソコンにソフトをインストールする必要がありません。

これにより、従来型のRPAでは利用前に必要だった環境構築の手間が省けるとともに、インターネットにつながっていれば端末を問わずにRPAを利用できるようになっています。

RaaSには「OSの種類を問わない」「オンプレミス型より低コスト」などの利点もあり、これまでRPAの導入をためらっていた会社でも導入への動きを加速させられるでしょう。

 

また、国産のRPAでも動きがあります。

RPAシステムベンダーのRPAホールディングス株式会社が提供するRPABizRobo!」がバージョンアップを行い、特にユーザビリティの大幅な強化に力を入れています。

従来はRPAプログラムの開発に2台必要だった端末を1台にまとめるアップデートが実施され、業務を自動化したいパソコン上で直接プログラミングをすることが可能になり、開発速度の上昇とコストの低下を実現。

その他にも新機能として、ステップ追加と同時に自動で動作確認してくれる機能が実装されるなど、さまざまな取り組みで開発効率が向上しています。

 

ただ、これらのRPAは、プログラミング言語の知識が必要だったり、Web上の作業に限定した用途だったりと、まだまだ制約が多いことも事実です。