
RPAをスムーズに導入するためには、自社でどの業務を自動化すると効果的か、作業時間、作業人数、業務の重要度などに優先度をつけて整理する必要があります。
すべての業務を一度に自動化するのを目指すのではなく、段階を踏んで進めましょう。
自動化するにも、まずはRPAに業務の手順となるルールを組み込まなければならないためです。
業務ひとつでも、ロボットに組み込むためにルールを明確化するとなると、時間や労力が必要となります。
この注意点を踏まえたうえで、ここではRPAをスムーズに導入するための戦力となってくれる人材やツールについてご紹介します。
- RPA人材の採用
長期的にRPAの活用を検討している場合、自社内の複数人がRPAを使用できる組織づくりをしておくと良いでしょう。
担当者の不在、退職など、何気ないことから人材不足や属人化を感じることになります。
そのため、企業の情シス担当者だけでなく、現場で働く各メンバー自身がシステムを理解し、自由自在に使えるように人材育成していく必要があります。
とはいえ、人材育成するには時間的工数が掛かるだけでなく、RPAをよく理解する教育者を配置する工数も掛かります。
総合的な工数面を考えると、人材育成の視点だけでなく、各メンバーが活用しやすいRPAを選ぶことも一つのポイントです。
- 導入コンサルを利用する
RPA導入コンサルは、企業が抱えている課題点や導入に向けてのシミュレーションやトライアル、実運用までをサポートしてくれます。
RPAに関する知識がほとんどない場合でも、イチから指南してもらえるので安心です。
RPA導入コンサルを利用するメリットは、次の3点が挙げられます。
・適した業務を効率的にRPA化できる
RPA導入コンサルはRPAに精通しているため、RPA化に適している業務を選定してくれます。業務効率化によって、将来的に残業時間削減やビジネスそのものの成長戦略、付加価値創出が期待できるでしょう。
・現場にRPAを定着化できる
RPAは導入後も継続的に活用することが重要なので、定着化を図るためにRPA導入コンサルからのレクチャーが必要です。
・導入後もサポートを受けられる
新たな業務をRPA化したい、疑問点を解消したい、より業務効率化を図りたいなどの導入後もサポートを受けることができます。
- エンジニア不要のツールを利用する
RPAをスムーズに導入するためには、エンジニア不要RPAの利用がおすすめです。
高度なプログラミング知識がなくても、事務担当者が自ら修正することができ、マウス&キー操作を自動的に記録することで、定型作業を自動化し、複数のアプリケーションを操作できる仕組みとなります。
このような仕組みは従来にも存在していましたが、RPAはパソコンを使用していないときにも処理することや、OCRなどの最新の技術を簡単に使うことができます。
自社に適したRPAを選ぶために、まずはベンダーに相談することでより効率的な導入を期待できるでしょう。