
RPAにもメリットとデメリット両方が存在します。
ここでは、RPAを導入することで出てくるデメリットについてご紹介します。
- 担当者に属人化しやすい
特定の社員に任せっきりだった業務を自動化できるRPAは、業務の属人化を解消できるメリットがあります。
しかし、RPAの運用を一部の担当者に任せっきりにしてしまうことは、新たな属人的業務が生まれてしまう恐れがあるため注意が必要です。
RPAの自動化は、ツールによって専門的な知識なく動かせるものの、プログラミング的な側面が含まれます。
業務が複雑化するほどその側面は強くなり、自動化に携わった担当者しか内容を把握しておらず、変更があっても修正できないといったトラブルにつながりやすくなります。
また、RPAに必要なプログラミング技術を理解している場合でも、他者が作成した自動化プログラムを修正するのは時間がかかります。
このような状況に陥りやすい主な原因は、担当者の知見を広く共有して管理していないことに原因があります。
中でも、担当者が業務内容を個人的な判断で変更した際に属人化が起きる可能性が高くなります。
- 業務フローが変わる可能性
RPAを導入することは、現場のスタッフに大なり小なりインパクトをもたらします。
たしかに、RPAを導入することで業務は効率化できますが、RPAを効率的に稼働させるために業務フロー全体の見直しが発生する可能性がある点には留意する必要があります。
業務フローが変わることは、現場のスタッフに負担がかかることもありますので、RPAを導入する際は何よりも現場で作業するスタッフの理解が必要です。
現場のスタッフの理解が得られないままにRPAの導入を進めてしまうと、RPAが定着せずに導入コストが無駄になってしまう可能性があります。
RPAを導入する際は、現場に主体となってもらい現在困っていること、改善したい業務などを洗い出してもらいましょう。
そのうえで、RPAを導入すると業務フローがどのように変わるかを考えてもらい、無理なく導入できそうなのかを判断し、納得したうえで導入を進めることが重要です。