
実際にRPAのツールを導入するにあたって、どのような種類があるのでしょうか?
こちらではRPA4種類の特徴を並べてみました。
どのタイプが導入するにあたって適しているのか確認していきましょう。
●デスクトップ型
比較的低価格で手軽に導入できるため、日本ではこのデスクトップ型の導入が主流です。
デスクトップ型はそれぞれのPC1台ごとに導入され、PCごとに個別の作業を行いたい場合に適しています。
また、個人レベルで管理が可能なため、小規模導入に適しています。
全社的に一括で導入すると管理や運用が煩雑になりがちなRPAですが、担当者ごとに個別に導入可能なデスクトップ型は管理も簡単です。
自動化をする作業をいくつか連携させることもできるため、使い勝手は良いでしょう。
また、他部署間での連携が少ないことで、機密情報などの流出のリスクも減ります。
●サーバー型(オンプレミス型)
サーバー型は、別名オンプレミス型ともいい、自社のサーバーやコンピューター端末にRPAのソフトウェアをインストールして利用する方法です。
大量のデータを複数の端末に一括管理したいという場合に便利です。
デスクトップ型とは違い業務を横断させて管理することが可能で、1台のPCで100以上のタスクを並行して処理できるという特徴があります。
大量のデータ処理や、複雑な規定がある業務をRPAによって自動化しようと考えているのであれば、サーバー型を選択すると良いでしょう。
また、基本的にはマクロやスクリプトなどのテンプレートが用意されており、それに従って業務を自動化することができます。
自社の仕様に応じてカスタマイズできる利点がある一方で、導入コストやメンテナンスのコストがかさむデメリットもあります。
また、大規模な社内サーバーが必要になる分、初期費用もコストがかかります。
サーバー型を選択する場合、導入目的や運用方針をしっかりと策定することが重要となるでしょう。
●クラウド型
インターネット上のクラウドサービスを利用し、クラウド環境にソフトウェアロボットを導入するタイプです。
自社内にサーバーを用意する必要がなく、初期費用を安く抑えることが可能です。
また、開発人員が限られやすい中小企業でも導入が容易であることが長所です。
ただし、自動化できる範囲がWebブラウザ上に限定されてしまうため、他ツールとの連携が取りづらい、高度なセキュリティ対策が必要になるといった難点もあります。
●開発型
開発型とは、ゼロからRPAを設計していくタイプです。
ここまでご紹介したRPAはパッケージとしてツールが提供されているため、インストールするだけで利用が可能です。
一方で開発型は、自社の作業手順や連携したいシステムを洗い出し、要件定義を行って自社にぴったりのRPAを作成することができます。
最適なRPAを作成できる点は優れていますが、設計に専門的な知識を持った人員が必要なこと、完成までに時間がかかることが懸念されます。
RPAが普及した現在は、パッケージタイプのRPAでもできることが増えており、開発型でなくても実現できる可能性が高いです。
また、コストパフォーマンスもパッケージタイプの方が優れています。